Written by Ruka

1分でよくわかる食品開発と企画の違い

LIFE

食品開発に興味があるんだけど、企画も気になってる。

でも食品開発と企画って具体的に何が違うかわからない。

自分はどっちに向いてるのかな?

と、開発と企画の仕事内容について違いを知りたい方のために食品メーカー開発3年目の私が仕事内容の違いについて紹介していきます。

もくじ
食品開発と企画の違い
・食品開発とは
・商品企画とは
求められる能力の違い
・開発に求められる能力
・企画に求められる能力
・企画と開発どちらで応募しよう?

食品開発と企画の違い

食品開発、企画ってどっちもキラキラしててなんか新しいものを作り出すイメージですが、どういう違いがあるのでしょうか?

まずは企画の仕事からご紹介します。

商品企画の仕事

新商品開発フロー

この図をみてください。

商品発売までのフローを簡単にまとめてみました。

この図の黄色枠のところが主に商品企画の仕事になります。

商品企画は、開発とは違って実際に物を作ったりすることはしません。

開発する前の段階で誰に、何を、どうやって販売していくか?という戦略を考える仕事です。

こういう商品がここで需要がありそう!とか
この商品はここに売ったら伸びるんじゃない?とか

そういったことを考えて「こういう商品を作ろう!」と決めていきます。

市場調査などはマーケターがやるんじゃないの?
と思うかもしれませんが自社にマーケターがいる食品メーカーは少ないと思います。

そのため、マーケティング専門の会社に外注したりもしくは、商品企画が市場調査から行う方が多いのではないかと思います。

いかがでしょうか、企画の仕事なんとなくイメージがついてきましたか?
企画の一連の仕事が終わると、次は商品開発の仕事になります。

商品開発の仕事

商品開発のフロー水色の枠のところが商品開発の仕事です。

企画が決めた商品のコンセプトやターゲットを商品に落とし込んでいくのが商品開発の仕事になります。

例えば、

女性ターゲットのランチに食べてもらいたい商品の開発なら

量はそこまで多くないものにしようか、ニンニクを入れると口臭の問題があるから、口臭が気にならない野菜を入れようとかを決めていきます。

一度作って終わりというわけではなく、何度も試作を繰り返して一番いい形にしていきます。

実際に商品を作って食べるというところがメインの仕事です。

ただ、商品開発は商品発売まで責任があります。

試作が終わった後も工場でのテストに立ち会ったりなど作る以外の仕事もあるんです。

商品開発と企画はなんだか似ている気がしますが
実は仕事の内容はきっちりと別れているのが図からわかりますよね。

もちろん開発でも企画の仕事をやることも、その逆もあるとは思います。

大まかに、こんな感じの仕事内容なんだ!とわかってもらえると嬉しいです。

さて、具体的な仕事内容の違いは分かっていただけたと思います。

でも、開発と企画にも興味があるけど実際どっちにしたらいいかわからないという人のためにそれぞれの仕事で求められる能力をご紹介します。

自分はどっちの能力が高いのか、もしくは今後身につけたい能力なのか考えながら読んでみてください!

開発と企画に求められる能力の違い

開発に求められる能力は、過去に記事にしておりますのでこちらの記事を参考にみてください。

図からもわかるように、商品開発は様々な部署と関わらなければ出来ない仕事です。

想像力豊かに商品を作るイメージが強いと思いますが、実は作っている時間と同じくらい他部署への情報共有などの仕事があります。

商品にこだわりや新しい発想を持ちつつも、現実的な課題をテキパキとこなす能力が必要になります。

企画に求められる能力

企画は、開発に比べてると他部署とのやりとりは少ないと思います。

求められる能力としては、膨大なデータから商品の戦略を立てたり地道に情報を収集する能力が必要となります。

一見キラキラした仕事ですが、コツコツ仕事ができる人に向いていると思います。

情報を集めてまとめるだけでも大変なことですが
それをさらに人に納得してもらう形に持っていかなくてはなりません。

商品を企画する時には裏付けが必要だからです。

なんで今、この商品をここでやるのかということをしっかり決めておく必要があります。

また、データをもとに自分の意見を適切にまとめて伝える能力も必要になってきます。

いかがでしょうか。自分がどっちに向いてそうかわかってきましたか?

でも、どっちも楽しそうだし、そもそも企画と開発は倍率高いよ〜〜
どっちかに絞って就活したほうがいいの?

という疑問にお答えします。

企画と開発どちらで応募しよう?

結論、どちらかに絞って応募する必要はありません。

なぜなら、やってみないと本当に向いている仕事はわからないからです。
なのでどっちも楽しそうだと思うのならどちらで応募してもいいと思います。

ただ、気をつけていただきたいのはなぜ開発/企画をやりたいのかという点はしっかりと理由を持っていて欲しいです。

先ほどご紹介しましたこちらの記事で詳しく述べていますが開発・企画は倍率が高です。

そのため、企業側にこの子ならいい商品を開発してくれそう!

信念を持ってやってくれそう!と思ってもらわなければなりません。

商品開発や企画はその華やかさに惹かれて応募する人も多く、実際に仕事を始めた時に大きくギャップを感じることもあります。

それが理由で辞めてしまったり、やる気がなくなってしまったりしないよう
開発/企画の仕事がどういうものか現実的にわかっている人を採用したいと思っています。

この記事でしっかり開発や企画の仕事を理解して、なりたい理由を明確にできたらどんどん応募しちゃいましょう。

今日のまとめ
・企画は商品発売の戦略を考える仕事
・開発は企画が考えたものを作る仕事
・企画に求められる能力はコツコツ情報収集してわかりやすく伝える力
・開発に求められる能力は、いろいろな人と積極的にコミニュケーションをとって問題解決に取り組む力