食品開発の仕事内容とは?【開発歴3年の私が紹介】
食品開発に興味がある!けどイマイチ何やってるかわからない。
どういう仕事内容なのか分かりやすく知りたい!
という方のために、食品業界の商品開発3年目の私が
商品開発の仕事に就くにはどうしたらいいかについて紹介していきます。
本記事の内容
食品開発の仕事内容とは
・食品開発の主な仕事は?
・食品開発になるには経験を積まなきゃむり?
・新卒から食品開発になる方法
食品開発の仕事をする時に必要になる能力
・問題解決能力
・コミュニケーション能力
・自分の意見を伝える力
食品開発の仕事内容とは
開発ってなんかかっこいいですよね。
なんとなく興味があって、開発になれたらいいな〜なんて思っている人もいるのではないでしょうか?
でも、実際食品開発って何してるのかいまいちわからない人のために
まずは食品開発の主な仕事を紹介します。
食品開発の主な仕事は?
①原料・資材の選定
→コンビニのパスタを例に見てみましょう。
当たり前ですがパックに入っていますよね。
その資材を選んだり中に入っているソーセージや麺の原料を選ぶのが私たち開発の仕事です。
資材であれば、温められるように耐熱にしてどんな色のなら美味しそうに見えるか、
原料であればソーセージの産地はどうするか、自家製なのか他社から買うのかなどいろいろなことを決定します。
②商品の設計を検討
資材・原料が決まってきたら商品の設計を考えます。
ターゲットが男性であれば少し量が多いものにするか?
トッピングは何にするか?
ボリュームよく見えるようにソーセージは一番上に置こうか?などです。
③原価の計算
商品の構成が決まってくると、原価の計算を行います。
だいたいの商品はこれくらいの価格で売りたい!というのが決まっているので
ある程度その範囲内で商品を作らないと利益が取れません。
そのため、原価を調整しながら商品を考えていきます。
④試作品の作成
原価計算が終わったらいよいよ試作をします。
実際に考えたものを作ってみて、食べてみます。
味の調整なども実際に作らないとわからないことが多いんです。
⑤試作品の検討
試作品が作れたら商談や社内承認を行い試作品の検討をします。
1回で決まることはほとんどないので何度か修正していきます。
⑥試作品の工場テスト実施
やっとの思いで商品が決定したら、工場への落とし込み、テストを行います。
テーブルテストでは問題なかったものも、工場ではできないものなどが出てくるのでどうしたらできるのか考えます。
場合によっては修正し工場で製造できるようにします。
とこんな感じで食品開発の仕事は進んでいきます。
もちろんこれ以外にも登録業務などなどもありますし
各社仕事の範囲は違うとは思いますが一般的にはこのような仕事をしているんだと思っていただけたら大丈夫です。
さて、食品開発の仕事内容はわかっていただけたと思いますが
よく食品開発になりたい!というと経験を積まなきゃ無理だよと言われます。
本当にそうなのか、そもそもその経験って何?ていうか食品開発の経験ならやってみてなきゃわからないじゃん・・
という風に思うのではないかと思います。そこで上記について解説していきます。
食品開発のなるには経験を積まなきゃむり?
結論を言いますと、新卒の場合はそういう会社が多いです。
中途でも商品開発経験3年以上などという条件が付くものがほとんどです。
なぜでしょうか?
食品開発の仕事の中では、工場で作れそうな商品を作らないと製造できないということもありえます。
そこで、工場がどういうことができてどういうことができないのか
きちんと把握していないとダメなんですね。
もちろん全く新しい商品を作るにしても工場内はある程度知っておきたいものです。
また、自社の店舗を持つ会社では、どのような商品があって
どんなお客さんが来ているのかよく知ってから商品開発をしてほしいという会社もあります。
そのため、開発希望でも店舗スタッフから働くなどということも少なくないです。
特に大きい会社にはそのような流れが多いです。
では、新卒からいきなり食品開発は無理なのでしょうか?
新卒から食品開発になる方法
結論から言いますと、100%無理というわけでもないです。
というのも私も新卒から食品開発になっています。
ではどうしたらいいか、その方法をご紹介します。
それは、商品開発職で募集している中小企業を探すということです。
なぜなら、大手企業は人がたくさんいるためすぐに商品開発を新卒から採用する必要がなく、人が必要なのであれば経験豊富な中途を採用すればいいのです。
大手企業は特に、新卒は時間をかけて成長させたいと思っているのです。
なので、絶対に開発になりたい!
すぐになりたいと思うのであれば中小企業を探してみることをオススメします。
中小企業で開発の経験を積み、大手開発に転職なんてこともありえますよ。
私の会社も中小企業ですが、開発で働いていた人が大手の役職付き開発に転職したなんていう実績もあります。
食品開発という仕事にこだわりがあるのであれば一度中小企業にも目を向けてみてください。
さあ、食品開発になるための方法はわかったのですが
採用されるためには、面接やら何やらの壁を乗り越えなければなりません。
私、開発に向いてますよ!力発揮できますよ!とアピールしたいところですが開発に向いている人の特徴、開発に必要な能力とは何でしょうか?
食品開発にの仕事をする時に必要な能力
①問題解決能力
これは、商品を試作〜発売するまでの段階で様々な困難があり
その問題を解決していくのが商品開発だからです。
自分一人ではなく、チームや部署を巻き込んで積極的に問題に取り組む姿勢が大切です。
面接では学校においてこのような経験があればアピールしておきたいですね。
学校などで起こった問題や課題に対し、自分のクラスやチームを巻き込んで問題解決に取り組んだエピソードなどがあるとよりよいでしょう。
バイトとかでもいいですよ。
②コミニケーション能力
食品開発は、会社の中心的存在です。
工場へ落とし込むために製造部署と関わり、品質については品質管理と関わり、原価等については営業とも関わります。
そのため、普段あまり関わりのない人ともきちんとコミニケーションがとれるといいでしょう。
これは、社会人としての基礎の能力です。
特にエピソードがなくても、面接官と自然に話せたりするだけで好印象ですね。
③自分の意見を伝える力
商品を作り、商談や社内承認を行う時必要なのが自分の意見をしっかりと伝える力です。
なぜこの原料・資材なのか、どうしてこの見た目にしたのかしっかり伝られないと商品の良さが伝わりませんよね。
時にはプレゼンなどもするので意見を伝える訓練をしておきましょう。
以上が開発に必要な能力です。
最初から全部必要なわけではありません。
今頑張っているところです!と言えるだけでも十分だと思います。
まとめ
・大手食品開発に新卒から入るのは難しいので中小を狙いましょう。
・中小開発で経験を積んで大手開発に入るのも一つの道!
・開発に必要な力は問題解決能力、コミニケーション能力、自分の意見を伝える力
今回は新卒から食品開発になるための方法を紹介しました。
狭き門ではありますが、チャンスはあるのでどんどん挑戦していきましょう!