食品業界の志望動機『食べることが好き』がだめな理由
食品業界への就活を考えている人:食品業界に就職を考えてるんだけど
食べることが好きな必要はあるのかな?
志望理由とかにも「食べること好き」と入れたほうがいいのかな。
どんな感じの志望動機にしたらいいかわからないので教えてください。
上記の悩みを解決していきます。
☑本記事の内容
・食品業界の志望動機に『食べることが好き』は不要です
・食品業界にささる志望動機の条件
この記事を書いている私は17短大卒で、有名食品メーカーにも内定をもらい、中小企業で食品開発をしています。
学生の時は、食品業界メインで就活してました。通過率は7割ほどでして、受けた選考はほとんど通過しています。
そんな私の食品開発の志望動機を含めて、食品業界にささる志望動機はどういうものかを紹介していきたいと思います。
食品業界の志望動機に『食べることが好き』は不要です。
食品業界の志望動機に「食べることが好き」という学生が多いですが
ぶっちゃけこの理由は不要です。
というのも
・きっかけがありきたりすぎる
・好きなだけでは続かない
・目標が見えない
上記のとおり。
志望動機は、企業にとって
その会社や業界にどれくらいこだわりがあるのかを知るためのものでして
面接でも必ず聞かれる質問になっています。
ではなぜ食べることが好きという理由だと弱いのか1つ1つ詳しく解説していきます。
きっかけがありきたりすぎる
食品業界ってわりと人気な業界でして、受ける学生の数も多い中で
相当数はこの「好きだから」を理由にしてくると思います。
実際、私が行った集団面接でも必ずと言っていいほどいました。
普通に生活していれば食べることって当たり前すぎで、企業にとってはだから何?となりがちな回答です。
例えばですが、
Aさん:事故にあって苦しかった時医者に助けられたから医療関係で働いて救いたい。
Bさん:食べ物が好きだから食品業界に就きたい。
上記を比べると説得力があるのは圧倒的にAさんですよね。
Aさんの経験は普通に生活していたらなかなか経験できないことですし
特殊な経験からの願いや夢って強くかなえたいと思いますよね。
それに比べるとBさんの志望動機は普通に生活していれば誰でも経験することでして、たぶん食品業界志望で食べることが嫌いな人のほうが少ない気がします。
ここで問題なのが多くの学生が同じことを言ってくるところでして、一日に何人も面接している面接官にとっては印象に残りにくいと思います。
それならむしろ、食べることが嫌いで拒食症でしたが、○○がきっかけで
食べることが好きになったので食品業界に入りたいのほうがインパクトがあるかもしれないです。
他の学生と差別化、印象に残るためにもありきたりすぎる志望動機はオススメしないです。
好きなだけでは続かない
好きだから、という理由は好きじゃなくなったときにどうするのか?といったところが見えないですよね。
というのも、好きだけを理由に仕事をしてもぶっちゃけ続けられないなと思っている私の経験があります。
志望動機では立派なことを言っていたものの本音としては
「まあ、、料理とかお菓子作りが好きだから」というのが志望動機でした。
実際、メーカーで食品開発として3年やってみての感想は「もう満足かな。」って感じです。
そして現在は営業に異動しています。
というのも、やっぱり日常で感じる好きと、仕事にしてもいい好きってちょっと違うなと思います。
好きでも仕事となると、自分の自由にモノを作れるわけでもないですし責任とかもあります。
なので、仕事の中でのやりがいを見つける必要が出てきます。
私の場合は、作ったものに対する正当な評価がやりがいになるんですが開発って別にインセンティブとかもないのでモチベが続かない感じでした。
考えてみれば、小さいころからお菓子を作って誰かにあげる→褒められる、喜んでもらえることや評価されることがうれしかったのであり、お菓子作りでなくてもよかったんだなとちょっと思う自分がいます。
ちょっと長くなりましたが、好きという理由だけでは仕事の困難に立ち向かうのは難しいです。
面接官もそれをわかっているので「食べることが好きだから」という理由が弱いとわかってもらえるかなって感じです。
ここはかなり感覚的な部分なのでちょっと言葉にするのが難しいです。
目標が見えない
これもさっきと同じでして、目標がないと長く働けないです。
企業は新卒に長く働いてもらい、将来の成長に期待しているため長く働きますというアピールをしておくのがポイント。
「食べることが好き」というのは目標になってないですよね。
食品業界に関わらずですが志望動機に目標を入れるのは必須です。
その目標を叶えるために、この業界、この会社じゃないとダメなんですと言えるのが強い志望動機になるかと思います。
ちなみに私が就活の時に目標としていたのは
「食で人々を豊かにすること」でした。
幼少期の経験や短大の経験も踏まえやっぱり食べるって人間の基本だしそこで人をより豊かにしたいという感じで志望動機を作っていました。
食品業界にささる志望動機の条件
条件①:食品業界でしかかなえられない目標になっていること
条件②:他とはちょっと違う経験がベースになっていること
食品業界は学生にとっても身近な仕事のため、志望動機にもほかの学生との差別化が重要になってきます。
差別化できているかは上記の条件を確認すればOKです。
条件①:食品業界でしか叶えられない目標になっていること
これは簡単でして、自分が社会に入ってやりたいことや目標に
『食で』と付け加えればOKです。
とはいえ叶えたい目標がないと悩む学生は多いと思います。
これは仮で作れば問題ないかと思います。
☑目標の作り方
結論、本音からの逆算法がいいかと思います。
例えば私の例ですが、
本音:食品開発がやりたい
面接:人々の生活を豊かにしたい
という感じでして、私が食品開発をやったら誰が喜んでくれて、結果的にどんな影響があるのか?を考えていけばOKです。
条件②:他とは違う経験がベースになっていること
他とは違う経験と言っても、「世界中の食べ物を食べた」とか大それたことは不要です。
私の場合だと、
・子供の宿泊体験ボランティア
・茶摘み体験
・短大でのスイーツ開発プロジェクト
などの経験をベースに食にこだわりがあることをアピールしていました。
食に関係ない学部でも、バイトやボランティアのちょっとした経験で問題なしですので自分なりの経験がベースになっているかチェックしておきましょう。
食品業界は人気なので競争率高めですが、他の学生と差別化した志望動機ができると強いです。
人気の理由はこちらの記事をご覧ください。
本記事がちょっとでも参考になれば幸いです。