1年で10kg太る!?食品開発の現実を紹介
食品開発に将来なりたいんだけど、開発って太るの!?
食べ物もたくさん食べられなきゃいけないのかな?と疑問に思っている方のために食品メーカー開発の私が食品開発は太るのか検証していきたいと思います。
◆食品開発ってやっぱり太る?
1年で10kg!?太る食品開発
チーズケーキ20個1日で食べる恐怖の市場調査
体型維持のコツをまとめてみた
◆食品開発職にありがちな悩みって?
休みの日でもアイディアを探す
間食が多くなる
消費者目線を忘れる
食品開発ってやっぱり太る!?
食品開発を目指したいけど太るって聞いた、、それって本当!?なんで?というところを解説していきたいとおもいます。
1年で10kg!太る食品開発
はい、残念ながら検証するまでもなく開発は圧倒的に太ると思います。
私が入社してから聞いたのは最大で1年に10kg太ったという実績もあるほどです。
開発でなくても食品メーカー自体、自社製品を安く売ってくれたり食堂が安かったりと食べる誘惑は多いものです。
その中でも特別開発は食べる機会が多いんです。
それは仕事の中で「試作」というものがあるから。
開発のメインの仕事ですね。
試作はイメージができた商品を実際に作ってみることですが試作したら食べる、また作り直して食べるということがほぼ毎日のように行われます。
朝試作品食べる→昼試作品食べる→夜試作品食べるなんてこと普通ですからそれは太るわあ。。て感じですよね。
試作以外にも、官能検査で製品化されたものの検食をしたり、工場テスト品を食べ比べたりと、もうほとんど食べることが仕事みたいなもの。
私も、入社するまでどんだけ食べても6年間体重が変わらなかったのが1年で3kg太りました。。
開発希望の方は覚悟したほうがいいです!
さて、日々の試作で食べて食べて食べまくっている開発ですが太ることを考えると恐怖の市場調査というものがあります。
市場調査は、開発しようとしている商品の方向性を決めるためにどのようなものが売っているのか、どこが人気店かなどを調べいくのですがこれは・・・めちゃくちゃ食べますよ。。。。
そんな市場調査ってどんなことしてるの?太る原因なの?というところをご紹介します。
チーズケーキ20個1日で食べる恐怖の市場調査
市場調査は、同じ味の同じような商品を買ってきてひたすらに食べて分析していきます。
スイーツなんかだと20個くらいは普通に食べますよ。
ただ、20個と言っても1つを1人で食べるわけではありません。みんなで一口ずつ食べるのですがそれでも20個食べたら相当な量になります。。
太るのはもちろん、それが嫌いな食べ物だとかなりきついと思います。
いろいろな商品を開発しているところだと、どの開発になるかわからないものの少なくとも食べられない、嫌いなものを作っているメーカーの開発は避けたほうがいいでしょう。
ある程度好きならタダで食べられるから幸せですね◎
これだけ食べまくっている開発ですが、体型維持は可能なのでしょうか?
食べるのが仕事なら無理なんじゃ・・?とも思いますがみんなの体型維持方法を聞いてまとめてみました。
体型維持のコツをまとめてみた
①仕事以外の間食はしない
これが意外に重要。試作で1日のうちになんども間食をするので仕事以外では間食はしないようにしている人が多いです。
ついつい夜ポテチを食べたくなったり・・
するものですがそこは明日食べる試作品を考えると今日はやめておこう。。と思えます。
②食事を軽めにする
朝はしっかり食べますが、昼、夜は軽めの食事にしている人は体型維持ができている印象です。
お腹が空いてしまうと余計に試作品を食べまくってしまうのでご飯はきちんと食べるけど、おなかいっぱい食べすぎないというのがコツみたいです。
③カロリーを計算しておく
これは結構めんどくさいのでやってる人は少ないですが有効的。
自社製品だと大体カロリーも想像つくので計算しておくと今日は食べ過ぎてるなとか考えて食事を制限することができるので、食べたいものを我慢しすぎたりする必要がなくなりますね。
開発になったら是非参考にして欲しいです。
さて、開発が太るか太らないか、結果は圧倒的に太るでした。
太る以外に開発特有の悩みって他に何かある?
と気になる方もいると思うので紹介していきたいと思います。開発になったら・・という気持ちで読んでいただけたらと思います。
食品開発職にありがちな悩みって?
開発の悩みってあんまり聞いたことないですよね。中の人が実感する食品開発にありがちな悩みをまとめました。
①休みの日でもアイディアを探す
これは、食品開発ならみんなそうじゃないかな、と思う悩みです。
意外に会社にいる時よりも、休みで出かけている時にいいアイディアが出てきたりするのでついつい街中でアイディアを探してしまいます。
いますぐアイディアが欲しい!という時もありますがいつもアイディアを探すことで自分の中でストックできるので仕事がスムーズに進むんです。
休みの日はまったく仕事のことは考えたくない派だと少々辛いかもしれません。
常にアイディアを形にする商品開発だからこその悩みでしょう。
開発は常に市場調査ができるわけではなく、時にはネットから情報を得て開発を進めることもあります。
期限が短いと市場調査に行く余裕もないまま試作することもありえます。
自分の中にたくさんのストックを作っていかないと急に「この商品開発して!」と言われた時対応できないので常に新しいアイディアを考えておけるといいですね。
②間食が多くなる
朝昼夜と試作品を食べることが日常になった開発は、休みの日でも間食したくなります。やはり毎日その食生活になると戻れないです。
これが太る原因とも言えると思いますが、食べたくなってしまうんですね。
間食が増えたのに食事も今までの量と変わらないとなるとその分運動などをして消費するしかありません。試食は避けて通れない開発の道なので自分なりの対策を打って体型維持をしていきたいところです。。
また、健康診断で引っかかる確率も高くなるのも悩みです。
私は、それまで貧血でしか引っかかったことがなかったのに入社後1年でコレステロール値の異常で引っかかりました。
特にスイーツの開発ではクリーム食べ比べなど脂っぽいものが多いので健康に問題が出てくることもあります。
好きなものを開発しているとわかっていてもついつい食べ過ぎてしまうので注意ですね!
③消費者目線を忘れる
これはもしかしたら開発に限らずな悩みですが開発は消費者目線を忘れると、いい商品ができなくなるので大きなダメージになります。
消費者目線とは、買ってくれる人がこの商品をどう思うか?というところですがついついメーカーからの立場で商品を作ってしまいます。
製造の状況や商品を売ってくれるスーパー、コンビニの意見に従って商品を作ってしまいがちです。
でも結局買ってくれるのはお客さんなんだ、ということを頭に入れて商品開発をしていきたいですね。
消費者に喜ばれる商品と、スーパーやコンビニの人が喜ぶ商品はしばしば違うことがあります。
スーパーやコンビニのバイヤーも人なので自分の主観で意見を言うことがあります。それをいかにお客様目線に向けるか、というのが開発の役割でもありなかなか解決できない悩みでもありますね。
以上、今回は食品開発って太る?と言う疑問を食品メーカー開発の立場から原因を踏まえて紹介しました。これから開発になる方、将来開発を希望している方にとってご参考になればと思います!