この資格で、食品開発に採用決定
食品開発に興味がある!
でも、開発になるのってなんか難しそう。
必要な資格とかってあるのかな?
ついでに採用に有利になりそうな資格とかもあれば教えて欲しい!
という方のために、食品業界の商品開発3年目の私が
商品開発の仕事に就くために役立つ資格や経験をご紹介します。
本記事の内容
- 食品開発に必要な資格
- 商品開発に必要な経験を紹介
食品開発に必要な資格
食品開発に必要な資格を紹介する前にあなたに1つ質問です。
開発のイメージって次の質問のどちらに近いですか?
①試験管でなんか研究してるイメージ
②いろいろ工夫しながらアイディアを出したり、実際に作ったりするイメージ
”開発”と言っても実際求人にはこの2パターンが存在します。
私が実際やっているのは②のイメージに近い”開発”です。
本記事は②の開発になるための資格についてお話ししますので
「いや、①のイメージだったわ。」という方はブラウザバックして【研究開発】と調べてみてくださいね。
さて、”開発”について②のイメージをお持ちのあなたは
「商品開発に興味がある」「どうしたら開発で内定もらえるか知りたい」
という感じだと思いますので 食品開発に必要な資格・スキルを紹介していきます。
イメージはわかるけど、イマイチ開発って何してるかわからない。という方がいれば こちらの記事を参考にしてください。
食品開発に必要な資格はない!?
いきなり結論ですが、この資格を持っていないと食品開発にはなれないという資格はありません。
というのも、食品開発の仕事はかなり幅広いものだから。
資格を作ったらかなり細かく、しかもかなり範囲が広い資格になりそうです。。
食品開発の倍率が高い理由は、必須資格がないというところも大きいと思います。
誰でも食品開発になるチャンスがあって、生活に必要なものを生み出すという安定した仕事を手に入れられるからです。
倍率も高いわけですよね。
でも、必要な資格がないなら企業は何を基準に採用を行うのでしょうか?
できれば、他の学生よりも有利になりたいですよね。
そこで、持っていなくてもいいけど、持ってたら採用に有利になりそうな資格をご紹介します。
食品開発になるために有利な資格
・栄養士/管理栄養士
食のプロフェッショナルとも言える栄養士/管理栄養士。
学校では栄養面だけではなく、実際に調理を行ったり、イベントで食品開発を行う機会も多いです。
最近では、健康志向が高まりコンビニなどでも1日分の野菜が入った惣菜なども出しているため、健康について詳しい栄養士資格を持った開発は重宝されると思います。
実際に私も栄養士の資格を持っていますし、同じ会社の開発の人も1/3くらいは栄養士系の資格を持っています。
ただ、栄養士/管理栄養士は基本的に大学にいかないと取得できない資格ですので今から大学選び!という人は参考にしていただければと思います。
・食品衛生管理者
こちらは、食品の製造や加工を衛生的に管理するために必要な資格です。
食品衛生管理者は、食肉加工メーカーなどにはいなければいけない人ですが、どのような食品を扱っているかによって食品衛生管理者が必要ないメーカーもあります。
自分が希望するメーカーがもし食品管理者必須であれば、取っておいても損ではありません。
もし希望のメーカーがこれに当てはまっていれば、国家資格ということもありかなり有利だと思いますよ。
・商品プランナー
こちらは食品に限りませんが、商品開発の知識の基礎を問われる内容になっています。
この資格を持っているから受かる!という資格ではないと思いますが、商品開発がどのような視点で、どのような仕事をしているか学べる資格です。
他の学生よりも商品開発の知識が身につき面接で有利になると思います。
なぜなら、大抵の学生は(私も)なんとなくの憧れで商品開発になりたいです!
と夢を語ってしまいがちだからです。
そこを、開発とはこういう視点で仕事しているんだ!
とわかると自分のどういうところが開発に向いていて、なぜ開発をやりたいのか他の学生よりもより深い答えが出せると思います。
また、この資格を持っていることで学生から商品開発に興味があったんだね!
とずっと興味があったことも示せますので気になる方はHP見てみてください。
日本食品開発士会:http://www.jmcp.jp/course/planner/
ここまで、3つの食品開発になるために有利な資格をご紹介しました。
でも開発になるためには資格より大切なものがあるんです。
食品開発に必要なのは資格より経験?
開発は資格うんぬんよりも経験が重視される職業です。
なぜなら、食品開発は経験により学ぶ知識が多く存在するからです。
テキストなどで学べる知識もありますが、実際に仕事でやってみないとわからないことが多いんですね。
メーカーごとに特徴があったりと、その会社で何年も働いていないとわからないような知識が必要となることもあります。
開発の新卒採用枠がほとんどないことからも経験が重要というのはわかりますね。
じゃあ、そもそも働いた経験がない学生はどうしたらいいの?
もちろんイベントなどでもいいので商品を開発した経験があれば強みになります。
でも、なかなかできる体験ではありません。
そんな方のために学生でもできて、開発に生かせる経験をご紹介したいと思います。
商品開発に必要な経験
チームで作り上げる経験
これは食品開発、商品開発の仕事の基本となるところです。
開発は、チームで商品を作り上げていくことが仕事です。
1つの商品に対して開発だけでなく営業や製造、品質管理まで関わって商品を発売まで作り上げます。
例えば、商品の価格の相談を営業にしつつ、賞味期限の設定は品質管理と相談・連携します。
製造とは発売決定後、工場への落とし込みテストについてやり方・打ち合わせなどを行います。
このように商品一つ作るにも開発は様々な人と相談し連携して作っていかなくてはなりません。
あなたがもしチームで何かを作り上げ、成功した経験があれば開発としてチームで動くことになっても力を生かすことができると思います。
この子ならうまくチームで仕事ができるだろう、チームに貢献できるだろうという印象を持ってもらいやすくなります。
商品を作ったという経験でなくても大丈夫です。
発表会でもいいですし、アルバイトでの小さな業務改善などの経験をチームで行った経験でもいいんです。
一人ではなく周りの人を巻き込んで取り組んだことがあればその経験をアピールしましょう。
人前で意見を伝える経験
これは学生ならば結構体験することではないでしょうか?
いわゆる、プレゼンテーションの経験があるといいです。
開発は、自分が開発した商品の意図を説明し説得しなければなりません。
例えば、コンビニのサラダを例にしてみましょう。
開発の意見としてはターゲットは女性だから量は少なめ、でもランチで満足できるくらい。
ヘルシーな鶏肉を使っているのは女性はカロリーを気にして食べていることが多いからです。
すると営業は、サラダでこの価格は高いんじゃないか?と突っ込んできたりします。そこで
でも、女性がサラダや副菜にかける金額は多いことがこの表からわかります。→裏付けデータを出す
なのでこの価格設定は妥当ではないでしょうか?
と意見を交わすことがあります。
このように開発意図などを説明することは社内外問わず多いです。
そのため、自分の意見を明確にして相手にわかってもらうという経験が必要になってきます。
また、意見を伝えたことで良い方向に変化した結果などもあるといいですね◎
むしろ失敗した経験でも、あえて自分の弱みとして変えようと思っていますということを言ってしまうといいかもしれません。
自分の弱みを伝えて改善していることを話せば面接官にも開発に向いてそう!
と思ってもらえるのではないでしょうか。
積極的にコミュニケーションをとる経験
これはどの仕事でも言えることかもしれませんが、開発は特にこの経験は必須だと思います。
チームで商品を作り上げる際、コミニケーションは最も大切です。
連携が取れていないとどこまで商品が進んでいるのかわからない人が出てきたりと情報の共有が上手くいきません。
また、開発はチームで仕事していても、そのチーム内だけでは解決できないこともあります。
あまり関わりのない人とも積極的に意見を交わし問題に取り組む姿勢が大切です。
そんな時、積極的に新しいコミュニティを作った経験がある人は開発として働く上でいろんな人から協力を得るのが上手く、結果的に早く問題解決ができるのです。
開発は、商品を発売するまでに多くの問題や課題があります。
いろいろな部署の人と積極的に関わり、できるだけ早く問題を解決できる人は大きく採用に近づけると思います。
ぜひこの経験もしてみてください。
以上開発に必要な経験をご紹介しました。
今回は、食品開発になるために有利な資格や経験をご紹介しました。
まとめ
・開発に必要な資格はない。
・有利な資格は栄養士/管理栄養士
食品衛生管理者
商品プランナー
・開発は資格よりも経験が重視される職業
でした。
開発は狭き門ですが、自分の強みと経験をどんどんアピールしていき採用に近づきましょう!