食品開発が大変な理由【実体験です】
食品開発の仕事に興味があるんだけど、食品開発の仕事ってどうなんだろう?
大変なのかな、なんだか想像がつかないなという人向けに、リアルな声をお届けしたいと思います。
一見華やかな食品開発ですが、働いてみると苦労することがかなりありました。
様々な壁を乗り越えつつ現在の私は、食品業界で開発として3年間働いています。新卒から食品開発になり月に数品自分の作った商品がコンビニなどで発売されていますので本記事の信頼性担保になるかと思います。
☑本記事の内容
食品開発の仕事が大変な理由
大変な食品開発の仕事を乗り切る方法
食品開発の仕事が大変な理由
食品開発は大変か?と聞かれたら間違いなく大変です。
そもそも楽な仕事なんてないとは思いますが、大変の種類が自分に合ってないとつらくなってきます。
例えば、警備員とかになったら寒い日や暑い日は大変ですよね。それに耐えられる人なら問題ありませんが耐えられない人はかなりきついと思います。
なので今回は開発の仕事のどういうところが大変かを具体的に紹介したいと思います。
たぶん開発というと、アイディアが思い浮かばないんじゃ?とかを想像すると思うのですがそれよりも大変なことがありましたのでご紹介していきたいと思います。
責任が重い
開発を仕事にするうえで何が一番大変?と聞かれたらまず責任が重いというところです。
開発になる人は大体メーカーに就職すると思いますが、メーカーの売り上げを作っているのは商品です。そしてその商品を作っているのが私たち商品開発です。
つまり、売れなかったら半分くらい開発の責任ですよね。
そして責任は売上だけではありません。
商品になにかトラブルがあれば担当開発者の責任になります。
どんな仕事も責任はありますが商品開発はメーカーの命ともいえる商品を作る仕事だからこそ責任は重くなってくるんですね。
学生だとあんまり想像ができないと思いますがちょっと考えてみてください。
例えば学園祭で自分が考えた商品を売ることになったとします。
みんなで協力して原料を買ってきたり、一生懸命出店準備したものの当日になって全く売れなかったらどうでしょう・・対して隣の店は行列・・
確かに、売れない原因は商品だけではないかもしれませんが一番重要な商品を考えた自分はちょっと責任を感じませんか?
これと同じようなことが会社でも起こるわけでちょっと責任感じるだけならいいのですが
お金をもらって働いている分周りの目も厳しくなります。
売れなかったからクビ!とかそこまで厳しい世界ではないものの、やっぱり自分の作った商品は自分の責任となるところが多いのでつらいです。
円滑な人間関係を築けないとつらい
開発は会社の中でも特に多くの部署とコミュニケーションをとりながら仕事をする部署です。これが案外大変で、製造と営業の板挟みにされることがしばしばあります。
営業は商品を売りたいからよりいいものを、製造は生産性を重視した商品設計をと2つの意見をうまくまとめつつ商品開発を進めなければなりません。
この問題はメーカーならおそらくどの会社でも経験することだと思います。
本来ならば協力して商品を作っていく必要があるのに、営業はああいってるけど製造はこういってる、どうしたらいいの?と困ってしまいます。
そんな開発だからこそ、うまく人間関係を作って困ったときに他部署でも助けてくれる人、相談に乗ってくれる人を作らないと仕事が進まないです。
例えば営業が10層のケーキを作りたいと言ってきたとき、製造には10層は無理、生産効率が悪いといわれた時です。
製造に相談できる人がいれば何層までなら生産効率がそこまで下がらないのか聞けたり、営業にはなんで10層必要か8層じゃダメなのか聞くことができますよね。
そうするとお互いの妥協点をみつけて商品化するということができますよね。
でも他部署との人間関係がうまくいかないと 無理だよ!の一言でつっぱねられてしまうこともあります。
いろいろな部署にかかわる開発職だからこそいい人間関係が仕事のベースになってきます。
人間関係作るの苦手な人は大変かも。
いろいろな能力を求められる
開発に求められる能力は詳しくこちらの記事で紹介していますので是非見てみてください。
会社によるところも大きいと思いますが社内会議の商品プレゼンは開発が行ったりもします食品や商品知識があればOKではなく話す力や説得する力も必要になります。
商品知識は入ってから自然と身についていきますが、説得する力などはなかなか身につかないものですよね。ちょっと練習すればすぐにできるというわけでもないので大変です。
知識だけでなく実際に使えるようになるまで時間がかかるからこそ大変な仕事だなと感じることがあります。
入社当時は、会社の代表に新商品プレゼンをしていましたが商品のいいところやこだわった点がうまく伝わらず結局発売に至った商品が0でした。
それから少しずつ工夫してプレゼンを行うようになり、ようやく3年目になった今新規ブランドの立ち上げなどを任せてもらえるようになりました。
開発は美味しい商品を作るだけではないんですね。
大変な食品開発の仕事を乗り切る方法
これは正直言って人間関係をよくするに尽きました。
それ以外は改善しようがないというのもありますが人間関係良くなればたいていのことは何とかなったという経験が多々あります。
この記事を見てくれている方は開発になんとなく興味のある方や将来の仕事にしたい!と思っているかただと思いますので具体的にどんなことに気を付けていたかをご紹介したいと思います。
あくまでも私の例なので参考程度にご覧ください。
とはいえ実際これで円滑に進められている部分があるので他の仕事でも役立つことがあるかもです。
良好な人間関係を築いた方法
開発は特に人間関係の良しあしが影響してくるといいました。とりあえずいい人間関係を築いておけばそのあとの仕事の大変さは何とかなることがほとんどです。
具体的になにをしたかというと
①仕事するうえでキーになる人は絶対に仲良くなること。
②できるだけいろんな人と関係を持つことです。
上記詳しく解説していきます。
まず①の仕事するうえでキーになる人とは絶対に仲良くすることについて。
これは同じ事務所の人だけではなく仕事でかかわりが多そうな人には気に入られるように努めました。やるべき行動としてはこまめに連絡をして相談をするというところ。
シンプルで誰でもできることですが、案外やらない人が多いのと卒だとこの方法は使いやすいです。
会社の誰よりも若く、経験も少ないので「相談させてください」というスタンスでいけばその人とのかかわりも増えて実務も教えてもらえるので一石二鳥ですね。
また、仕事上でキーになる人は大体その仕事で一番知識があったり経験がある人だからこそ知っている情報ややり方を聞き出すこともできますよ。いいことづくしですね◎
でも、だいたいこういう人はとっつきにくくて、周りからも厄介と思われがち・・・
そんなときこそ自分から声をかけていくことが必勝パターン。
苦手~と思って近づかないと、初めて話すことがミスの報告とかになって最悪です。。
②できるだけいろんな人とかかわりを持つ
開発はいろいろな知識が必要だから大変!と言いましたが
その対策のためにいろいろな部署の人とかかわりを持つことを大切にしています。
入った当初はまず製造の人とかかわりを持つことを心がけていました。というのも私の会社では製造研修がほとんどなく、製造現場の知識が全くなかったです。
開発した商品を実際作るのは製造現場なのでその知識がないのは致命的。
廊下ですれ違ったり、製造テストをやるときちょっとした会話の中で質問したり相談したりすることでかかわりを増やしていきました。
何気ない質問をして関係を築いたからこそ、大きな問題も相談しやすい環境を作ることができるんです。
自分の部署だけでなく他部署とも積極的にかかわる!ということを常に目標にして仕事していきましょう。
ちょっと電話するだけでも名前を覚えてもらうきっかけになりますし
書類を持っていくのでも話すきっかけになります。
そういう機会をじぶんから増やして他部署の知識をどんどん吸収していけると仕事がスムーズに進みますね。
さて、今回は食品開発の仕事の大変さをご紹介しました。
ちょっと想像する大変さとは違かったでしょうか?もちろんアイディアがなさ過ぎてつらいとかもありますがそれすら人間関係が良ければ相談してうまくやっていける問題です。
人間関係を制すればある意味開発は勝ちゲーですね。
このほかにも開発について、就職について質問があればコメントくだされば記事にしますので気軽に質問してくださいね。